日頃から僕は、twitterでちょこちょこといろいろ呟いています。
意図はいろいろあるわけですが、ざっくり言えば見てくれた方のプラスに少しでもなればというのが理由です。
そんな中、昼間あったとあることがキッカケで、下記のような内容をツイートしました。
チャンス逃してるよ!
チャンスって、その辺にたくさん転がってる。
目の前で自分と喋ってる人、昔の知人、知人の知人…etc.
数メートル先の人が自分の欲しいもの持ってたりする。でも、それを受け取れる自分になってないと気付けないし、引き出せないし、生かせない。
信頼される人間に成長しよ。
— ナレーター澤田賢一郎@テレビ番組「ビジネス共同参画TV」ナレーション中(声の仕事♪) (@sawaken0531) June 7, 2019
と言っても、そのことだけではなくて、常日頃から感じていることではあります。
それが、今日のことで「やはり、そうだ!」と強く思ったという感じでしょうか。
内容としては、以下の通りです。(少し長いですよ)
↓ ↓ ↓
知人から、「〇〇をしたい友人がいるので、〇〇関連の方を紹介してあげてくれませんか?」と言われていたんですね。
ただ、人を紹介するということは簡単なことではなく、非常に責任が伴うことです。(特に仕事、ビジネスにおいては金銭が絡む以上、尚更です。)
補足しておきますと、僕はここひと月くらいの間で、大体4~7人くらいの方をご紹介いただきました。
(お相手は、その方の会社の代表だったり、取引相手や仕事仲間の方だったりです。ちなみに自分からお願いしたわけではなく、自然にご紹介くださったのです。感謝しかない・・・)
そして、それ以上に、恐らく紹介されるよりも、僕自身が周りに人を紹介してきてもいます。
(特に仕事関係で)
「何だよ、よくやってんじゃん、簡単じゃん」と思われる方もいるかもしれません。
ただ、これ、基本的に双方にメリットがあるから紹介できるんです。
誰彼構わず、自分の知人・友人に人を紹介できるわけないですよね?
(しかも、仕事関係であればお金が動くのはもちろんのこと、自分の取引相手だったり、お仕事ご一緒させていただいている方だったりと、とても大切な方なわけです。)
だから、大切な人に紹介できる人というのは、自分が信頼を置ける方や、相手が今必要としている方である必要があるわけなんです。
要は、僕にとっての紹介っていうのは、人を助けるためのツールの一つなんですよね。
誰かが困っていたり、必要としているものがある、やりたいことがある、そんな時に僕の周りにはいろんな業種の様々な方々がいてくれるから、自分は直接的には何もできないけど、周りの人を紹介することで誰でも助けてあげることができるんです。
ところが、正直に言うと好きなパターンではないんですが、こんな人を紹介してくれませんか?と言われることがある。
これ、「お金を払うから、その専門の方を紹介してください」ということなら、何も問題ないわけです。
本人は、そのスキルの提供を目的に仕事していて、対価としてお金も得るわけですから、言わば上手くマッチングしているということになります。
問題なのは、「自分がこれをやりたいから、そのためにこんな人を紹介してほしい」というパターンです。
具体的に言うと、僕が声の仕事をしているので、声優志望の方や仕事のない声優さんにありがちな声業界あるあるを例に挙げますと、
「アニメに出たいんです!仕事下さい!(お金も貰うけど!)」
みたいなやつです。
まぁ、「お金貰えなくてもいいから仕事ください」パターンもあるので、余計に厄介なんですが・・・(短期的にだけ見たら、もはやただの趣味で、仕事として成立していないですよね汗)
で、前者の方はというと、「仕事貰って」、「お金も貰う」という、ダブルで貰って、何も提供していないじゃん!というやつです。(実際は提供しているんですが、本人の意識では、そうなっていないから、言動にも結果にも出ますよね・・・)
※仕事は本来、価値を提供するから、その対価の一種としてお金を頂くというもので、相手の課題を解決することが目的であると長期的・安定的に続きやすいものです。
何を言いたいかというと、【自分の利益のために誰々さんを紹介してくれ!】と言われると困るわけです。
が、知人がそんなに助けてあげたいと思う方であれば、無下にはできません。
(友人を助けたいという気持ちは素敵ですしね!)
とは言え、知らない人間を大切な方に紹介するなんて怖すぎますから、「でしたら、一度自分が会って話してみてから判断させてください」としたわけです。
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そして当日。
正直言って知人の手前、基本的には会うと決めた時点で、少なからず動くつもりではいました。
ただ、紹介した先で何かあれば、もちろん僕の責任でもありますから、キチンと自分の目で見て確認しないといけない、どれだけの真剣な想いなのか、その仕事で何をしたいのか、理由は?といろいろ聞いて、そしてそれらを紹介先に伝えなければいけません。
ところが、到着してみると、椅子にもたれかかり、足はテーブルからはみ出すくらい広げていて・・・(ヤクザなの??)
話し出しても、その姿勢のままでした。
悪気はない、悪い人でないことも分かる。
ただ、このまま僕がお世話になっている知人の誰かに紹介をしたら、この方は同じように僕の大切な方にも失礼な態度を取ることは明白。
どこまで言おうか迷いましたが、本音を聞けなくなってはいけないと思いつつも、どのくらいしっかりした対応をできるのかは一先ず見たかったので、
「話は聞きますが、紹介するかどうかはまだ約束できないですからね」
と本格的に話を聞く前に少し空気をピリつかせて、緊張感を持ってもらいました。
しかし、話はまとまっていないし、姿勢などの態度は大きく変化なし・・・
紹介するつもりで来ているので、困ったなぁと内心、頭を抱えていました。
結論をお話すると、結局最終的には、
「悪い点を含めて、こんな方がいるというのをお伝えし、興味があるか聞いてみるまではします」
という感じにしました。
良かった点としては、
・少なからず1人の知人の心を動かしただけの想いはあったということ
・ぼんやりとだけど、自分の目と耳でその想いは確認できたということ(但し、もっと明確にした方が良いというアドバイス付き)
・自己利益のためというより、周りのこと、環境や業界のことなどを考えた想いに近かったこと
但し、悪い点も伝えておかないと、会っていただいた場合に、面と向かってから「何だ、こいつは!?」となる可能性があるので、先手を打ってそれだけは避けられるようにしたかったという感じです。
なので、後は紹介先の方が、彼の想いに心動かされるかどうかに任せるということですね。
ちなみに、一番好印象だったのは、
・姿勢(態度)の問題や諸々を最後、席を立つ前には伝えたのですが、その場でキチンと理解し、改善しようとしてくれたということ
でした。
結局、現状はどうしようもない事実なので、それを素直に受け入れて改善しようとする姿勢は、かなり好感が持てましたね。
なので、悪い方ではないから勿体ないので、第一印象で損しないように気を付けてほしいです・・・
ベストなのは、上手く紹介できて、その先でちゃんと仕事で結果出して信頼を得られて、次のステップへ進んでいけることだから、別に意地悪したいわけではないですしねw
その目的のためにしか話してきていないので、最後の変化がその場しのぎの対応でないことを祈るばかり。
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とまぁ、こんな感じのことがあったわけです。
別に隠すことではないし、本人にも見ていただけると、それはそれで助かるので、ブログに載せることにしました。
★さて、本題です。(ようやくww)
こういうこと、恐らく普段から往々にしてある、、というか、本人気付かないだけで、確実に読んでくださっている方もやっていることだと思うんです。(絶対、僕もやってきています。)
何が?と思うかもしれませんが、
単刀直入に
『チャンスを逃している』わけです
紹介してもらおうと思ったこと自体は、良い考えだと思います。
但し、この件でベストな形は、この方が燃えるような熱い想いを語って僕を共感させ、仲間に引き込み、僕が全力でこの方をプッシュして、アポを確約させることです。
果たして、この方は今回、そういうことができ得るチャンスを十分に生かしているのでしょうか?
ぶっちゃけ、仕事を上手く回している、ちゃんとお仕事している方々というのは(特に経営層の方など)紹介し合うことを日常茶飯事にやっています。
何故なら、紹介というのは、仲介してくれている方の信用を借りることができるんです。
僕の仕事の取引先はほとんどが紹介がキッカケだったりします。
仮に自分で電話や訪問で営業活動をして取引先を増やそうとすると、まず会えないことが増えるはずです。
(自分の家に突然知らない人が訪ねてきても、ドアを開けて丁寧に対応する人は少ないですよね?)
ところが、今回もそうですが、知人から相談に乗ってあげてほしい人がいると言われたら(つまり紹介)簡単に会っちゃいませんか?
各段にアポに繋がる率が高い上に、それが仕事関係であればお互いのニーズがマッチしている率も高いので、非常に効率が良いんです。(もっといろいろ言えることはありますが、長くなるので割愛します。聞きたい方は直接聞いてください。)
但し!
これ、最初に言った通り、非常に責任が伴うことなわけです。
だから、誰でもがそんな紹介したりされたりできているわけでもないと思うんです。
じゃあ、何でビジネスマンは紹介を簡単に扱えるのか?
簡単に言えば、紹介を軸にしたツールだったり、仕組みだったりもいろいろとあります。
しかし、現在、僕はそういう類のものを使っていない。
仮に使っていたとしても、人によってアポや成約に結び付かないというパターンも間違いなく多いはずです。
共通して言えることは、紹介できる人というのは、大切な方に紹介しても恥ずかしくない信頼の置ける方であり、紹介先の方にプラスを提供してくれる方なんです。(場合によっては、応援したい方というのも入ります)
つまり何を言いたいのかと言いますと!
「人として信頼される人になろう!」
一言でまとめれば、ただそれだけですw
それだけでチャンスって訪れる、掴めるんですよ。
僕が紹介する側のこともあるので思うのですが、たとえば具体例で、また声業界の話をします。
僕は自分がナレーションするだけではなく、キャスティングもします。
主にはナレーターのですが、声優、顔出しの役者、MC、ダンサー、ヘアメイク・・・etc.と、まぁ相談されたら何でも対応しています。(対応できちゃんです、周りの方のお蔭で)
そうすると、普段からいろいろな案件を抱えていたりして、人(特に声優・ナレーターなど)を探しているわけです。
良い方がいれば、すぐにその場で仕事の相談が始まります。(飲みの席でとか、よくあります)
この人、応援したいなぁ、助けてあげたいなぁ、、、というのも、よく思います。
自分も大変だったし(今も大変ですがw)最初が大変なことをよく知っているからこそ、余計に手助けしたくなっちゃうんですよ。
正直、皆んな助けたいw
でもね、できないんですよ。
「いや、仕事あるなら、くれればいいだけじゃん!」って、思った方・・・今のままじゃまず仕事は入りません。
僕は特殊な例で元請けをすることもありますから、一般的な例で話しますが、
このキャスティングする人間(芸能事務所だったり、キャスティング会社だったりが多い)の先に、そこに仕事をオファーする制作会社だったり、広告代理店だったり、TV局だったり、、、まぁいろいろなパターンありますが、別の方がいるわけですよ。
つまり、そのキャスティングしている案件を渡している、分かりやすく言えば上がある。
そこがオファーしており、一つ先の取引相手になるわけです。
ここに、「仕事あるなら、よこせよ」的な態度の方を出してしまう(紹介と同じですね)と、
今度は、このキャスティングする方が取引先から信用を失って、仕事が無くなってしまいます。
だから、
〖信頼できる、大人の対応のできる、もっと言えばビジネス対応できる、人間性の優れた人〗
に仕事をお願いすることは必然になるんです。
※その他に、商品として売れるような大金を稼げる逸材は別です。(これも売り出し方もあるわけですが)
だから、仕事させてあげたいのに、相手がまだその準備が整っていないことが原因で、お願いできない・・・もどかしい・・・という状況が生まれる。
本当にもどかしい・・・
そうなると、結局、自分が仕事を渡せると思える人材、人間に成長してくれるように仕向けることへシフトする。
せざるを得ない・・・
きっと、こんなこと思ったことのある方はごまんといるはずです。
じゃあ、そんなチャンスを持っている人間が普段からそこら中にいるとしたら、街を歩けば、人と知り合えば、チャンスばかりがあるわけです。
ただ、それを引き出す器が、人間性が、信頼が得られていない。
だから、ほんっっっっっとうに!!!
皆んな、チャンス逃してるから、もったいないから!!!
そんなことをずっと思っていたんですが、結局昼間のことがキッカケで、やっぱり伝えないと損する人が増える!と思ったので、書くことにした次第です。
今回の件で例に出した方の場合、僕に態度が悪いなぁと思われる=僕は知人に今後、「そういう人を紹介する人」なんだなと思わざるを得なくもなるんです。
別に、だから嫌ったりするという話ではないですが、少なからず、今後この知人繋がりの方に以前より警戒は払わなければならないでしょう。(そのつもりがなくても、勝手に思い出しちゃいますからね)
そうすると、この方は自分の責任で、知人の評価までも落としたということになるんです。
これが人を紹介する際のリスクであり、紹介をする側は常にそのリスクを負っている。
だから、簡単ではないんです。
とまぁ、長く書いてしまいましたが、、、
今回は声業界というわけではなかったですが、
ただ、やはり昔の自分も含めて、この業界は仕事に対しての意識や、人としての成長を重要視しない人たちが多すぎるので、その大切さに少しでも多くの方が気付いてくれると嬉しいです。
スキルはもちろん大事です。
ただ、新人がいきなりパーフェクトにやれるなんて思ってないから。
例外は多々あるけど、新人は新人として出せる現場に出すことが多いと思う。
そしたら、周りは皆んな、多少のことは目をつぶるから(だって予算も低いし、熟練者と同じ働きしろとは思わないさ・・・嘘、思うかもwそんな新人が最高w)
でも、まず現場に出るっていうことを考えたら、人として信頼されること、応援される人になること、そういうことの方が場合によっては大切になってくるんだよって、意識してほしいなと思った今日この頃でした。
芸能に関わるような仕事でも、相手は真剣に仕事してるんですよ。
真剣な仕事現場に子供は連れていけないので、社会人の意識を持って、人として成長していきましょう!
AbemaTVさんじゃないけど、「仕事は遊びじゃねぇんだよ」ってね(笑)